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3D、コンポジット、マッチムーブ、カメラ、撮影について色々書きます。

カメラの話をしよう!・番外編映像で見るあの現象?

第七弾・番外編映像で見るあの現象?

番外編ということで映像でみたことはあるけど名前ってあったの?区別は?っていう現象について解説&用語集
また、よく映像演出で使われる(特にコンポジット等で)気象現象等についても書いてます。
一部以前書いているものも含まれます。

※多くはWikiからの引用をしてますが、個人的見解のものもあります。間違い等ご指摘下さい。
またこれも追加したら?というもの、抜けてるのもがあれば是非コメント下さい。


どうして起きるのかが分かることでコンポジット時の順番や再現の仕方などが自然と見えてきます。

※基本wikipediaにリンクを付けしてます。(英語版の方が内容が良かったり、表現が違う場合英語版のリンクも付けてます)
特に注釈がない限り画像は自分が撮影した、ほぼ加工無しの写真or動画からの切り抜きです



ボケ(Bokeh)
レンズの焦点が合わすボケて見える状態。基本的には目が悪くなるのも眼の焦点が合ってないためが多く同じ現象と言える。
カメラではレンズの絞り形状がボケの形に影響する。
詳細は以前の記事を>カメラの話をしよう!・レンズ編
レンズの前に型紙をつけることでボケの形状を任意の形状にできる。
Bokeh04.jpg



ビネット(Vignette)
口径食、レンズ周辺になるほど届く光量が少なくなり画像の四隅が暗くなる現象。又はフード等によるケラレ
詳細は以前の記事を>カメラの話をしよう!・レンズ編 / カメラの話をしよう!・コンポジット編
実写においても演出的に強調するためフィルター等が存在する。
コンポジットやグレーディングする際は任意のマスク等でより演出として強調することが多い。
Vignette01.jpg

口径食、ケラレによりボケの形状がレンズの周辺に行くほどレモン型になったり、欠けたりすることも口径食という。
以下画像、画面端に行くに連れてボケ形状が潰れている画像。(友人撮)
Bokeh05.jpg




収差(Optical aberration)
レンズディストーション、色収差
詳細は以前の記事を>カメラの話をしよう!・レンズ編 / カメラの話をしよう!・コンポジット編
カメラのレンズによるものなのでCGにおいてはコンポジット時に再現することが多い。
色収差は特に強調し過ぎるとわざとらしかったり見にくい映像になるため注意が必要。
色収差に関しては色の波長の分離であるため似たような現象をガラスや、温泉やプール等の塩素等の不純物の入った水にて観測できる。メガネ等でも発生します。
Goproのレンズディストーションの画像
Lens distortion
特殊な状態で極端な色収差を発生させた画像
chromatic aberration



レンズフレア(Lens flare)
詳細は以前の記事を>カメラの話をしよう!・レンズ編
レンズ内での光の乱反射によって起きる現象。
レンズの構成、種類によって様々なパターンがある。
Lens flareLens flare2

特に映画ではアナモルフィックレンズによるフレアが演出として使われたり好まれやすい。
アナモルフィックレンズについては>カメラの話をしよう!・アナモルフィックレンズ編
Anamorphic_Flare_05.jpganamorphic lens flare2

肉眼でもフレアは発生する。これはまつげや髪の毛の乱反射よるもので目の水晶体等で発生するものではない。
以下、目で起きるフレアを自作フィルターで模したもの。
eye flare



ゴースト
レンズフレアにおいて個々の構成要素を指すもの。
本来存在しない物が写り込むのでゴーストという
gost.jpg



オーブ(Orb)
夜間にフラッシュ等を炊いた時空気中の塵等が光り、ボケて見える事を指す。(カメラと光源が同じ方向の時に発生しやすい)
心霊写真でよく見る現象ですね。上記ゴーストで円形のものを特にorbsと言ったりもする。
同じ状況として水中撮影等もカメラと光源が同じ方向の事が多いので水中のチリ、藻などに反射して起きやすい。
またレンズ前についたホコリやゴミが見えるものもLens Orbsと言ったりする。
以下雪の日にフラッシュを使い撮影したもの。
orb.jpg



レンズダスト/Lens Orbs
上記オーブの現象とレンズフレアが組み合わさって起きる現象。
レンズに付いたホコリや土煙がフレアとして見える現象
ライブ感を演出するためアクションシーンでわざと土埃等をつけ演出として使われやすい。
(一般的にカメラをやってる人にはレンズ内のゴミや入り込んだホコリを指すことが多い)
lens dust



ハレーション(Halation)
レンズの回でも以下のように書いています。
”フレアと同じ扱いにされがちですが、正しくはフィルムに強い光が入り白くぼやける現象のこと。
又は光が当たり、再度感光してしまった状態、古い写真でフィルムが焼けてしまってるとか言いますよね。
映画撮影で言うハレギリとはフレアギリの事です。”
ただし、多くはフレアによって画面が白っぽくなることを指すことが多いと思います。見た目は似てます。(アニメよりの用語でパラと呼ばれることもある)

以下正しくは違うが俗に言うハレーション。直接光源は映っていなが、フレアが発生して全体が白っぽくなっている
Halation.jpgHalation2.jpg

パラ
特にアニメの撮影で使われる用語。
フレアやハレーション効果と同様に光の効果を乗せることと扱われがちだが本来(後処理の演出効果としての)ビネット効果のこと。
パラフィン紙で光をカット、減光させていたことに由来。
色のついたパラフィン紙で色を乗せたりもすることからフレアやハレーションと混同して言われる事があると思いますが、減光と加算光なので表現としては全く逆です。指示された場合どちらを示しているか注意が必要です。
透過光(T光)処理もまた別物で違います。(アニメ撮影用語なので説明省略)
特にCG屋さんに間違って解釈している人が多いと思います。



グロー(glow)、ブルーム(Bloom)
元々CG用語。どちらもほぼ同じ意味
映像としては、光源、発光物に対して光源色で周りに光がぼやけて見える現象を指すことが多い。
強い光の反射やスペキュラでも発生する
肉眼でもこの現象は感じる。
glow.jpgglow2.jpg
glow3.jpg

又、一部のフレア効果をグローと呼ぶことがある。(スターグロー等)

ブルーム(ここでは光があるれ出るというような意味)は特にゲーム業界よりで使われることが多くHDR効果、ソフトフォーカス、グレア等の表現を指すことが多い。
以下画像、強い光は手前の物を侵食する(下の例では屋根や木の輪郭が明るい空により見えなくなっている)
現象としてはグローであったり光の回析によるものだが、CGだと通常発生しないので後で効果を足す事になる。
bloom.jpg



グレア(Glare)
フレアと混同したりしやすいがそもそも”眩しい”という生理現象である。
映像では特にその眩しいを表現するため光源に対してのフレア、グローを指すことが多い。
また、光源が白飛びして見える状態を指す事が多い。

以下のような光源、又はその反射等に対して絞り形状で発生するフレアをグレアと呼んだり。2枚目>上にも貼った噴水の拡大画像
glare.jpgglare2.jpg



ソフトフォーカス(Soft focus)
軟焦点レンズを使うことで撮影できる。

露光中にピントを移動させる、シャープなネガとピントをずらしたネガを多重露光なり重ね合わせて引き伸ばすことでも軟焦点描写が得られる。


また、ソフトフィルターというソフトフォーカスのかけれるフィルターもある。
CGにおいては上記のとおりシャープな画像とぼかしをかけた画像を重ねることでも再現できる。
様々な演出として使われることが多い。
以下コンポで再現した画像
Soft focus



スミア/ブルーミング(Smear/Blooming)
CCDセンサーで起きるものレンズフレアと混同しないよう注意が必要。

CCDイメージセンサを用いたカメラで周囲より極端に明るい被写体を撮影した際に白飛びする現象。この白飛びは特徴的で、垂直、あるいは水平方向に被写体の発光部とほぼ同じ幅の直線状に発生する。その幅の中では画像の端から端まで白飛びを起こす。CCDの構造に起因するCCDセンサ特有の現象であるためCMOSイメージセンサを使用したカメラや、銀塩写真などでは発生しない。


基本最近のカメラでは基本的にセンサーや処理エンジンにより発生しないようになっている。基本的にはエラーである。
Smear.jpg



ライトリーク(Light Leaks)
フィルム特有の現象。光線漏れなどとも言う。いわゆるフィルム撮影においてマウントやレンズの不調や不注意でフィルムに光が当たりスジ等が入った状態。
正しい意味でのハレーションはライトリークとほぼ同じ意味
映像表現で古いフィルムやトイカメラで撮影したような表現の時に使われる事が多い。
基本デジタルカメラでは起きないが、故意に光をセンサーに入れるようにした場合発生する。※結果はフィルムとは違う。
以下画像コンポ処理により作った画像。
Light Leaks



ストリーク(Streak)
英名の通り筋、線のフレアを指す
基本的にはストリークフィルターを用いたもの
以前紹介したアナモルフィックレンズで起きるようなフレアを模したりするためにつけるフィルタ等や、写真用のクロスフィルター(スターグロー)等を使う事で発生する。
基本は光源色でのフレアだが、フィルタに色を付けることや特殊加工で様々な物がある。プリズム加工されたものもある。
透明のプラ版に筋を入れることで簡単に自作も可能
Anamorphic_Flare_03.jpg
自作の簡易クロスフィルター
X filter




フリッカー(flicker)

蛍光灯やブラウン管を用いたディスプレイに生じる細かいちらつき現象のことである。原義は「明滅」「ゆらぎ」である。ディスプレイの書き換え頻度であるリフレッシュレートが低く、人間の目でその点滅を認識できるようになるという現象である。


映像ではカメラのシャッタースピードと蛍光灯等の点滅が合わずチラついて見える事を指す。
対策としてはシャッタースピードを変えたり、対策されたカメラを使う、撮影用の蛍光灯を使うなどになる。




これより下は気象光学現象、気象現象(当然いずれも肉眼でも認知できる現象)

ハロー(Halo)
大気光学現象として(かさ)とも言う。光源の周りにリングのような物ができる現象。薄い雲やフォグがかかっている光源で発生しやすい。
画像Wikiより
Halo_padang.jpg



ゴッドレイ(通称)
薄明光線やレンブラント光線、光芒等の方が正しい呼び方。
god ray



チンダル現象(Tyndall effect)
上記薄明光線はチンダル現象のひとつとされる。ミー散乱によるもの
空気中のチリや煙等に光が当たり光の通り道が見える現象(木漏れ日)。濁った水やガラス等で同じように光の筋が見えるときも同じである。
CG・映像表現では空気感を表現するため空気中を漂うホコリ・チリ等の素材を乗せる事を示す場合もある。(解釈としては間違いではない)
Tyndall.jpgTyndall2.jpg
Tyndall3.jpg



レイリー散乱(Rayleigh scattering)

空が青く、夕焼けが赤く見えるのはレイリー散乱によるもの。
空が青いのはレイリー散乱により大気により青の波長が拡散されやすいため。
夕日が赤いのは大気を通る距離が遠くなり青の波長は拡散されきって遠くまで届く赤の波長が見えやすくなるため。

ミー散乱とレイリー散乱と違い、光の波長と同程度かそれよりも大きいサイズの粒子による光の散乱。


※以下レイリー散乱を正しく示す画像では無くあくまで実験画像です
豆知識:以下のように水槽やペットボトル等に水を入れ床用のワックスを溶きライトをあてることで青空と夕日を再現できる。
光源のほうが青く、光源から離れるとオレンジになる(光の筋が見えるのはミー散乱によるもの。)
Rayleigh scattering
サイドから光源を見ると元は白色のライトがオレンジの夕日のように見える
Rayleigh scattering2



光の回析
光が回りこみ侵食しているように見える状態(グローやボケもこれにより起こる現象)、又、湯気や煙によって光源の眩しさがなくなりぼやけて見える現象も同じ。様々な光学現象に関係している。



トワイライト(Twilight)

薄明、空気中の拡散により太陽が登る前又は沈んでいるにもかかわらず空が明るい状態。明け方、夕方
日没後の薄明の数分間をマジックアワーという
magic hour



ブルーアワー(blue hour)

日の出前と日の入り後の、空が濃い青色に染まる時間帯のことである。
空の明るさが室内照明や街灯などと同程度まで減衰しているため、とくに写真や映画を撮影する際に独特の雰囲気を表現できる時間帯として知られている。





陽炎(Mirage,heat shimmer,heat haze)
かげろう、蜃気楼現象のひとつ。局所的に密度の異なる大気が混ざり合うことで光が屈折し、起こる現象。
夏のアスファルトや炎、ジェットエンジン等の表現をする時にCGでも再現する現象ですね
シュリーレン現象のよって起きる現象。濃い食塩水と真水等を混ぜた時にも観察出来ますね。
画像Wikiより
Mirage.jpg



逃げ水現象(Mirage)
蜃気楼のひとつ。上記陽炎と伴って発生しやすい。空気の温度差により光が屈折し、アスファルトの地面が鏡や乾いているのに水たまりのように見える現象。カメラでは望遠レンズで撮影した時よく確認できる。
画像Wikiより
Roadmirage.jpg



ダスト(Dust)
いわゆるホコリ土煙等を指す。



(Fog)

水蒸気を含んだ大気の温度が何らかの理由で下がり露点温度に達した際に、含まれていた水蒸気が小さな水粒となって空中に浮かんだ状態。


fog.jpgfog2.jpg

(mist)

もや、霧と同様に空気中の水蒸気が凝結して細かい水滴となり浮かんでいて視程が妨げられている状態であるが、霧よりも薄いものを指す。
日本式の分類では視程が1km未満のものが霧、1km以上10km未満のものが靄である


映画ミストの影響でどうしてもこちらのほうが濃い印象がありますが定義上は霧の方が濃いということですね。
と言っても霧とほぼ同等で扱われますよね。

霞(かすみ)

気象学上の用語ではないが、春に起こる霧状の現象(特に山腹などの遠景に淡く掛かっているもの)は一般に「霞」と呼ばれ、「霧」は主として秋に用いる使い分けがされている。季語では霞が春、霧が秋と分類されている。


fog3.jpg

雲海

山や航空機など高度の高い位置から見下ろしたとき、雲を海に例える表現。山で見られる雲海は、山間部などでの放射冷却によって霧、層雲が広域に発生する自然現象による。
雲の海に山々が島のように浮かんでいるように見えることから雲海と呼ばれる


unkai.jpg

霧、霞、靄、共にCGでは距離感、空気遠近の表現として用いられたりする。
又、大気汚染によるスモッグもある



(smoke)

不完全燃焼の結果にできる微粒子を含んだ空気の固まりである。有害な微粒子を含むことが多いため、意図して作られるものではない場合が多いが、様々な利用法もある。


定義上は燃焼によるものなので、土煙、蒸気(湯気)ドライアイスや演出スモーク(=基本的には蒸気、湯気に近いもの)との使い分けが本来は必要。
CGだと全部同じ扱いになってしまいがちですが、発生原因、発生物、発生条件等いずれも違うのでそこを注意するだけでリアルになってきます。
smoke.jpg

湯気(steam)によるもの
steam.jpg
フォグマシンによるもの(専用の液を蒸発させて発生する煙)
smoke fog
ドライアイス画像Wikiより
Dry_ice_in_water.jpg
ヘリコプターによる土煙(cloud of dust)
Dust storm


一先ず思いついた物を並べてみました。
以上何かの参考になれば。
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