いわゆる配光データと呼ばれるもので照明器具の空間に対しての配光情報です。
これを使うことで実際の照明のシミュレーションができます。
※照明のカバーガラスやフード、レンズを通して照らされる照明のルック。
MaxやVray、その他多くのソフトで読み込んで使えます。
BlenderもインポートAddonがあるので最後に。
これらを使うことでよりリアルな照明演出や、物理的に正しい照明を用意したり出来ます。

本来これらは各種照明メーカーのカタログサイトで配布されていて建築系ではよく使われています。
ただ、CG映像の場合嘘をつくことも多いので画的にベストなものを探すのは大変です。
そこで理想のIESデータを作りましょう!
ということで(ちょうど仕事で使ったので)IESデータを作る事のできるソフトの紹介です。
ソフトのダウンロード先はあちこちで二次配布されているみたいなので大元がよくわかりませんw
予備も含め複数リンク貼っておきます。
IES generator(いずれも同一ソフトです)
http://www.cgarena.com/freestuff/tutorials/max/ieslights/index2.html
http://www.3dallusions.com/forums/architectural-cg-resources/2877-ies-generator.html
http://www.vertheim.com/ies-generator.html

こんな感じのソフトです。とってもシンプルです。
使い方も簡単でマウスで赤色のグラフをいじるだけです。右側に結果が出るのでこれを見ながら調整します
Area of editing:グラフの補間具合です。一番低い値で細かい調整ができます。
Brightness:右のビューアーの明るさのの調整です。
Away from wall:壁からの距離(実際に照明を置くときの壁からの距離のシミュレーション)
した2つのパラメータはあくまでビューアー上でのものでデータには反映されません。
初めはちゃんとしたIESデータを照明器具メーカーサイトからダウンロードして、それをベースにいじったり
参考にしたほうが良いと思います。(明るさのレベル等)
IESデータとかIESファイル、配光データとかで検索したり、照明メーカサイトに行くと配布されてたりします。
CG向けにフリーで配布してる物がよくありますがこういうので作られたデータが多いのでそれが照明的に正しいものとしないほうが良いと思います。
作ったものが照明的に正しいものか?というと正し目に作れば正しい?としか言えないですね。
IES Viewer
次にこれらのIESデータを管理しやすいIES Viewerです。
照度やワット数等のデータを見ることが出来ます。
http://www.photometricviewer.com/1_4_Download.html

IESデータの中身は座標とグラフデータがメイン情報として入っています。
さて、これらのデータは対応したソフト(MaxやVrayとか)で使えます。
Vrayの場合VRayIES lightで読み込んで使えます。
BlenderのCyclesでも使えます。
こちらのフォーラムからAddonをダウンロード、インストールします。
http://blenderartists.org/forum/showthread.php?276063-IES-Lamps-to-Cycles
インポートメニューからIESデータを読み込むことが出来ます。
内部ではノードでグラフデータを元にライトが生成されています

こんな感じで使えます。懐中電灯っぽい感じ?
現バージョンでは内部で生成されてるだけなのでデータが更新された時はインポートし直す必要があります。

では以上素敵な照明を作りましょう~
- 関連記事
-
- 自主制作のための簡易HDRIの作成 (2014/02/01)
- IES (2013/09/13)
- ゲームにおけるフィジカルベース資料 (2013/07/10)