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3D、コンポジット、マッチムーブ、カメラ、撮影について色々書きます。

学校じゃ教えない?AE初中級者向けTips 15

After Effectsの基本的だけど見落としがちなちょこっと効率上げれる機能とかの紹介です。
記述はWin CS4、CS5辺りをベースに書いています。
基本学生、初心者向けのTipsです。


1.多重起動
AEは多重起動可能です。PCスペックの問題はありますがいくつも起動可能です。
PCスペックないと逆効果ですが、レンダリングも複数同時に掛けたりもできます。
一般的なのはやはり裏でレンダリングしながら別作業とか、別のコンポと比較したりでしょうか?

ショートカットを作り -m をプログラムパスのあとに追加する(頭にスペース、大文字小文字関係なし)
例:"C:\Program Files\Adobe\Adobe After Effects CS5\Support Files\AfterFX.exe" -m

AEtips_01.jpg


2.英語版で起動
海外のスクリプト、エクスプレッション、サンプルコンポなどを使う場合、がエフェクト等英語版の記述なので
日本語環境で起動するとエラーが出たりして使えません。そのような時は英語版で起動してみましょう。
CS4までは上記1.と同じ手順で -L en と追加
CS5は「ae_force_english.txt」という空のテキストをマイドキュメントに保存すればOK
日本語環境に戻すときは移動、または削除
Win CS3はインストールフォルダに既に追記済みのショートカットが用意されていたと思います。
異なる言語版でインストールされた After Effects CS4 を英語版で起動する方法

※1.2.は同時使用出来ます AfterFX.exe" -m -L en


3.レンダリング効率を上げる
最近のPCはマルチコアなのでこの項目設定は必須です。
編集→環境設定→メモリ&マルチプロセッサー
CS5 64bit環境ではこのあたりが最適化されているのでレンダリング効率UPです。
CS4までは、RAM プレビューの長さ優先とレンダリングの速度優先 という項目があります。
面倒ではありますがプレビュー時とレンダリング時で切り替えることで効率が変わります。

AEtips_02.jpg


個人のPC環境、作業内容に合わせてメモリ、CPUの設定をしてください。
メモリが少ないのにCPU設定を上げてしまうとメモリ不足で逆に効率が落ちてしまう場合があります。
多重起動する場合もバランスを考えて設定すると効率良く使用できます。


4.プロキシを使う
HDの映像や圧縮率の低い映像をプレビューしようと思うとどうしても重たい、時間がかかるので
プロキシを使用して、解像度や圧縮率を落とした映像を仮表示して処理を軽くしましょう。
使い方はプロキシにしたいコンポジションを右クリックして プロキシ制作 からレンダーキューに
キューが追加されるので各種設定をしてレンダリングすると自動的に置き換えてくれます。

AEtips_03.jpg

デフォルトだとレンダリング設定が画質1/2になっています。状況に応じて変更しましょう。
出力モジュールの設定はJPEGシーケンスやQTのアニメーション中、などがいいと思います。

エフェクト処理が重たくなったコンポジションを一度書きだしておいてそれを表示させる事も可能です。
プロキシを使用すると使用しているコンポジションの横に四角いマークが付きます。ON,OFFすることで
使用、不使用の切り替えが出来ます。
AEtips_04.jpg


あくまでプレビューを軽くする機能なのでレンダリングには元素材が使われます。
カラコレやマスク切り、キーイング等をする時に使用すると当然ながらレンダリング結果が違ったり
精度低下になるので上手に使う必要があります。


5.チャンネルの表示切替
Alt+1,2,3,4 で R,G,B,Alpha のビュー上でのチャンネル切り替えが出来ます。
キーイングしたりCGの馴染みを確認するときなどよく使うショートカットです。


6.マーカー
テンキーの「*」でタイムライン、又は選んでいるレイヤーにマーカーが打てます。
RAMプレビュー中にも打てるので音と合わせてエフェクトのタイミングとかを合わせたりするときに便利です。
ドラックで移動、右クリックで設定削除等が出来ます。コメント等も付けれます
AEtips_05.jpg


7.コメント
人にデータを渡したり、メモ書きしたりしたい時に便利です。非表示になってたりすることが多いです。
表示の仕方は画像の赤で囲っている部分で右クリック、列を表示→コメント
表示の順番はドラックして入れ替えれます。
AEtips_06.jpg


8.コラップス
グループ化のような考え方が一番分かりやすいと思います。コンポジションに対してコラップスをONにすると
そのコンポジション元のレイヤーの乗算モードが次のコンポジションにも引き継がれます。
前のコンポジションサイズもスルーさせるので前コンポで各レイヤーがコンポジションサイズより大きくても
次のコンポジションでクロップされません。←これはかなり便利です!
AEtips_07.jpg

レイヤー数が多くて見にくいけど乗算モード多用でプリコンポーズ出来ないとか思っている場合に
プリコンポーズしたコンポジションのコラップスを有効にすることで解消されます。
更にトランスフォーム等もしやすくなりますね!

当然ながらコラップスを使用したコンポジションに対して乗算モードは使用できません。
使用するエフェクトによってはエラーを引き起こす可能性もあります。

処理的にどうしてそうなるかは以下を御覧ください。
レンダリングの順序とトランスフォームのコラップス


9.パネルの全画面表示
キーボードの@キーでカーソルのあるパネルがウィンドウに対して最大表示されます。
HDとかになるとモニタ解像度が高くないと通常のパネル配置でフルサイズのプレビューがし辛いですが
これで少しでも大きくプレビューが可能です。


10.露出調整
プレビューパネルの下にある露出調整でプレビュー上での露出を変更出来ます。
GCの馴染みの確認や、ロトでマスク切りする時に細部を見やすく出来ます。
カメラの絞りを模したアイコンをクリックすることで効果のON、OFF(リセット表示)ができます。
レンダリング結果には反映されません。

AEtips_08.jpg


11.アニメーションプリセットの保存
デフォルトでもテキスト、ワイプ系のアニメーションプリセットが入っています。
よく使うエフェクトの組み合わせをアニメーションプリセットとして保存しておくことで効率アップでき
それらを共有することも出来ます。
保存したい組み合わせのエフェクトを選び、アニメーション→アニメーションプリセットを保存
当然ながらその時の数値設定キーを打っていたらそのアニメーション情報も保存されます。

AEtips_09.jpg

デフォルトではC:\Users\ユーザー名\Documents\Adobe\After Effects CS5\User Presets
に保存されます。それらを同フォルダやプログラムフォルダのPresetsフォルダに入れることで共有もきます。

これで エフェクト&プリセット パネルから使用出来ます。


12.出力モジュール
編集→テンプレート→出力モジュール から出力モジュールの保存ができます。
よく使う設定を保存することで毎回設定する必要がなくなります。
レンダーキューの出力モジュールを右クリック→出力モジュールを追加 で出力モジュールを追加出来ます。
同じコンポジションを別フォーマットでレンダリングする際に一回のレンダリングで済みます。
Ctrl+Shift+Dで全く同じキューを複製できます。一度レンダリング済みのキューを再度レンダリング
したい時など便利です。
出力モジュールと出力モジュールの設定


13.シーケンスのフレームレート
編集→環境設定→読み込み設定 で連番を読み込むときのフレームレートを設定出来ます。
複数の連番シーケンスを読み込む場合後で変更するのは大変なのではじめに設定しておいた方が
ミス等も減って効率アップです。


14.調整レイヤー
複数のレイヤーに同じエフェクトをかけたい場合調整レイヤーを使った場合設定も楽で処理も軽くなります。
レイヤー→新規→調整レイヤー から追加出来ますが、物は普通の平面です。
調整レーヤーのチェックを入れればコンポジション等も調整レイヤーにできます。
マスク処理をしたコンポジションを調整レイヤーにすることで一部分のカラコレ等がしやすくなります。
AEtips_10.jpg


15.フレームを保存
コンポジション→フレームを保存 で1フレームだけを保存できます。
ファイルにするとレンダーキューにキューが追加されるのでJPEGシーケンス等に切り替えるとJPEGで
保存ができます。Photoshopにするとコンポジションのレイヤ構造を保持したまま保存できます。


適当に思いついたのを書き並べただけです。
何かのお役に立てば~
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