ことも書いてる可能性が高いです。そこは是非ご指摘いただけると嬉しいです。
2012/08久しぶりに見直したら間違いだらけだったので記事修正(赤字)見にくいので近々改めてカラーマネージメントと絡めて書き直します・・・
グレーボル:一般的にHDRI撮影などをするときに一緒に撮影し、IBLなどをする時の露出値を正しく定義する時
などに使うリファレンス画像。また、ライティングの光源、影の設定・調整、
マネージメント等にも使う?

では製作手順について続きで~
疑問その一:なぜグレーなのか?
あります。
訂正:18%グレー=リニア環境でレンダリングした時50%の中間グレーとなりますなので18%であることでCG上での露出の基準にしやすいのでそれに近いグレーを使用
また、光源把握、影の合わせなどに使用
疑問その二:グレーなら何でもいいのか?
この答えはグレーボールの使用方によって変わる様です。一応なつもりで撮影しておくならそこまで
こだわる必要は無いようですが、初めに言ったような露出定義に使う場合CG内にも同じく球体を置いて
訂正:あくまで露出値を合わせるのがメインです。(ホワイトバランスは撮影時のカメラ情報を元にCG上では合わせます)
同時にミラーボールを撮影することで光源方向の把握、ハイライト部の露出参考になります。
(リフレクション素材・HDRIは別途魚眼レンズを使う事が多い)
ではどうする?
1、基準となるものに合わせる。
2、計測器を使って色を測定
2が理想であり簡単ですが、計測器はなかなか買えるものではないですよね。
そこで1になりますが何に合わせるのか?って事になります。そこで使うのがグレーカードです。
グレーカードとは写真撮影時にホワイトバランス、露出値の調整に使うものです。これは反射率18%
のグレーで塗られています。反射率18%と
訂正:反射率なのでDiffuseが18%(0.18)ってのが正しいです。(物理レンダラ、リニアワークフロー前提)
と自分で説明してもコピペになるだけなので以下のリンクを参考にしてください。
ホワイトバランスの設定を正しくしたい!
ざっくり言うとデジタルカメラの場合グレーが一番色の平均がとれてカメラに色を教えやすいと言うことです。
訂正:そもそもグレーカードはホワイトバランスの設定にも使いますが、本来は露出基準に使うのが正しいものです。
http://digicame.side-e.jp/htm3/302/
そこでこのグレーカードをまず購入しました。色々ありますが、評価の高い銀一シルクグレーカードにしました。
これにした一番の理由は18%グレーであること。その他の商品はグレーカードと言ってるものの18%グレーである
保証はされてません。

次にこれと同じ色の塗料をさがす必要があります。が、もちろん全く同じは無理だとは思うので極力近い
物という事にして探してみました。
まず目をつけたのがプラモデル用のタミヤカラーです。選ぶ基準となるのがニュートラルグレー=無彩色なこと
反射率が変わっては意味が無いのでつや消しであること。で購入したのがニュートラルグレイAS-7です。
試しにピンポン玉を100円ショップで購入し、塗ってみました。しかし問題発生やはりつや消しではあるものの
ラッカースプレーである以上若干のスペキュラーが入ってしまいました。
さらに若干明るいです。紙に塗ったものをスキャンし、同じくスキャンしたグレーカードがRGB128になるよう
Photoshopのトーンカーブ調整した同じ数値を塗ったものに適応し見てみると、明度56%彩度1%という結果
になりました。
計測器がなくても基準があればこうやってある程度見ることが出来ますね
ということで色々探しました。そこで、光沢のでない錆止めか下地スプレーを買ってみる事にしました。
東急ハンズではプラサフグレーという下地材があったのでこれを買ってみました。
しかし大体予想はしてましたが、やっぱり明るすぎます。同じくスキャンした結果明度71%彩度4%でした。
ただ光沢はなくグレーボールとしては合格点?です。CGで合わせる場合もスキャンして出た数値に合わせれば
問題はそこまで無いように思います。(海外サイトを見た感じそうしている方も多いい見たい?)

左からタミヤAS-7 プラサフグレー Mr.ベースホワイト
しかし!なんだか気持ち悪いのでもっと近い色が無いか探してみました。そこで塗りムラが出るので
避けていたターナーアクリルガッシュのニュートラルグレー5を使ってみました。
スキャン結果は明度50%彩度2%となり、かなり理想的になりました。
ただ無彩色の塗料ってなかなか無いものなんですね。
ちなみに同じターナーのポスターカラーの白と黒を混ぜてグレーを作ることを試みましたが彩度がたした4%
ほどあり青味の強いグレーになりました。

左からターナーアクリルガッシュニュートラルグレー5(255円)/タミヤAS-7(588円)/
Mr.ベースホワイト(504円)/プラサフグレー(1070円)
ということで本番用に東急ハンズでアクリルの球とアルミ棒を買ってきたものを以下のように加工しました。
樹脂ドームカップ経10cm(556円)、アルミ棒(180円) HDVテープはサイズ比較用のものです。

次にせっかく買ったので下地スプレーを塗り、アクリルガッシュのノリを良くするようにしました。

それにアクリルガッシュを何とかムラが少なくなるように塗っていきました。エアスプレーでもあれば・・・

以下がグレーカードと比較してみた結果です。写真を撮って数値を計測してみると少し明るい数値になって
しまうのでスキャナでは良い数値が出たもののやはり反射率としては厳密に良い数値はでてない気がします。

ともあれテスト的に屋外撮影をしてみました。

HDRI素材も撮影。色温度を統一するためグレーカードを使ってホワイトバランスを調整しています。

HDRIについては過去記事を参考に→HDRI画像を作ってIBL~

これをluxrenderで露出値等を調整してレンダリングし実際に撮影したものと比較した結果が以下です。
撮影が夕方だったので少し結果が微妙になってしまいました。
ただ自作HDRIにも問題が多少あると思いますが調整しないと結構色がちゃんとでてないんだと自覚できました。
照明はHDRIのみ、レンダリング後の色調補正は無し。

写真ではカラーキャブレーションのためにカラーチャートなどを撮影しさらに色合わせをする場合もあります。
映像に関しても必要によってはした方が良いみたいです。
色合わせ、キャブレーションはやりだしたらキリがありませんが出来る限りすることで後での苦労が断然
減る気がします。
塗料に関してですがこれ!と言うものは海外でも無いようで、中にはグレーカードを持って行って塗料屋さん
で調合したりしてもらっている人もいるようです。
まだ色々テスト中なので取り敢えず現状報告的にここで今回の記事は終わりたいと思います。
色々書きましたが結局の所映像とはそう見えれば良いと言う結論だと思うのであくまで参考=リファレンス用であり、
これを使ったから完璧ってわけでは無いと思います。
最後に今回参考にしたサイト
HDRI Community
VFXTalk.com こちらでは車用の下地材を使ってるようです。
Canon・ホワイトバランスをマニュアル設定
今後もう少しテストをしてまた更新できたらと思います。
是非詳しい方はアドバイスをいただけると嬉しいです!
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